FC2ブログ
~ 観劇、鑑賞の記録。リンク集そしてデータベース ~
狂言「現代狂言2」
10月某日 狂言「現代狂言2」国立能楽堂
■公式HP



ウッチャンナンチャンの南原清隆が、芸能人の部活をテーマにしたテレビ番組で最初に狂言に挑戦したのがきっかけで始まった企画。今回は2回目。狂言師・野村万蔵とのコラボレーションというかなり本格的なバックアップを得ての公演
「狂言とコントが結婚したら」というコンセプトで、今回はコント赤信号の渡辺正行、ヒップアップの島崎俊郎ドロンズ石本らを迎えての公演。はっきりこの3人目当てでの観劇。

*「二人大名」
野村万蔵らによる、本物の狂言でまず開幕。
二人の大名が野遊びに出かけた時に、道すがらの通りがかった男に供をを命じ、刀を預ける。ごちゃごちゃ注文を出す大名に嫌気がさした男は、預かった刀で大名を脅かしからかい始めた。スタンダードな「大名狂言」と呼ばれる種類の喜劇狂言。

*「一人サラリーマン」
「二人大名」を現代に設定を置き換え、社長と副社長にバカなサラリーマンが一泡ふかす、というストーリー。
社長に渡辺正行が扮して、登場でシーンでは赤信号の懐かしのコントで登場。丸井の赤いカードを颯爽とかざす。さすがにコーラの一気飲みはNGだったそうだ(笑)

*「TANE~種~」
新作の狂言(?)。設定は現代。大物狂言師(島崎俊郎)と若手のコントグループ「世阿弥」がテレビ局のイメージキャラクターに起用され、そのCM撮影が行われていた。その時、狂言を創ったとされる世阿弥の霊がコントグループの一人(南原清隆)に取り憑き、ノリの軽い敏腕ディレクター(野村万蔵)の指示を無視して動き始めた。狂言+コント+ダンスで綴る喜劇。

野村万蔵が企画・監修に関わっているのだから、それなりの狂言としての成り立ちは維持しているだろうと思っていたのだが、始まりが芸能人の部活である。それにつられるかのように狂言師にとっても部活レベルの公演。狂言をやるのではなく、コントで狂言をやっている感じの方が強い。狂言の始まりは説法をわかりやすく見せるための寸劇ということで、コントと同意義の部分もあるが、最小限の言葉と動きで伝える内容の奥深さを感じさせる、という部分がまるでない。かろうじて「二人大名」で本来の狂言を見せる時間を取ったのがせめてもの救い。
コントという部分では渡辺正行・島崎俊郎のベテランの味わいは遺憾なく発揮されていた。ドロンズ石本の間合いの取り方も巧い。問題は……中心人物か。がんばってやっている姿を見せることで感動を得よう、という部活レベルの発想はテレビでは通用すると思うのだが、舞台では薄っぺらさだけが際だって見えてしまった。このレベルでS席7000円は詐欺だよな~。
落語にも挑戦しているのを寄席で観た。落語も狂言も布教活動には十分貢献しているのはありがたいが、テレビの中だけでやって欲しい。舞台をなめてるようにも見えかねないレベルの出来なのだから。

071009.jpg

スポンサーサイト



テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック