FC2ブログ
~ 観劇、鑑賞の記録。リンク集そしてデータベース ~
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
歌舞伎「十月大歌舞伎」
10月某日 歌舞伎「十月大歌舞伎」新橋演舞場
■公式HP


*「俊寛」
平家打倒の密議をとがめられ、鬼界ヶ島に島流しにされた俊寛ら三人。そのうちの一人は島の娘と恋仲になり夫婦の契りをかわした。苦しい島の暮らしに訪れたささやかな幸せだった。その時島に赦免の知らせを持って都から使者がやって来た。しかし島から出られるのは三人、夫婦となった娘は連れて行かれぬという。そして都では俊寛の妻が打ち首となったと聞かされる。絶望に満ちた俊寛は、迎えの使者を斬りつけ、その罪として島に残り、娘と仲間を船に乗せるのだった。

勘三郎が幾度となく演じた俊寛。巌流島で演じたこともある思い入れの深い作品。十年以上前、勘九郎時代に観ている。その時は俊寛の重みがあまり感じられず、幸四郎の方がはまり役では、と思っていた。が、今回は絶望感や悲哀が体から滲んでくるようで見事な重みが感じられた。

*「連獅子」
手獅子を持った狂言師が、親獅子が子獅子を千尋の谷へ突き落とし、登って来た獅子だけを育てる、という舞を華麗に舞う。狂言師が一旦花道へとさがった時に、二人の僧が宗派の違いで踊りが違うということで論争を始める。その時一陣の風と共に獅子の精が現れ華麗に毛を振り回し舞い踊り始めた。

中村屋親子三人による十八番。三人の息の合った毛振りは見事。これも十年ぶりくらいに観たが、前回は毛振りがまるで揃っていなかった。
舞と舞の間の、僧の論争の部分だけの狂言で「宗論」というのがあるらしい。観てみたいな~。

*「文七元結」
落語でお馴染みの噺を明治時代に歌舞伎に仕立てた芝居。
博打にのめり込んだ父・長兵衛を立ち直らせようと、自ら吉原へ身を売りに出かけた娘・お久。郭の女将は娘は下働きとして1年預かるから、その代わりに貸す五十両をしっかり働いて返しに来なさい、と父親を諭す。改心した長兵衛は、帰り道に店の金の五十両を失くして身投げしようとする男・文七を助け、身の上に同情し五十両を押しつけるように渡してしまう。家では女房に五十両を博打で使ったのだろうと罵られる。そこに助けた文七と店の主人が訪ねてきた。

落語でも歌舞伎でも鉄板の人情劇。今回は補綴で映画監督の山田洋次が参加。シネマ歌舞伎として映画化もされるらしい。それもあってか通常より歌舞伎色が少し砕けた感じの仕上がりだった。
今回の公演ではお久を中村芝のぶが演じていた。この役なら七之助が演じて当然のところだが、今回大抜擢じゃなかろうか。そして期待に違わぬ好演。可憐さと健気さを見事に演じ、素晴らしいお久だった。

071011.jpg

スポンサーサイト

テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。