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歌舞伎「八月納涼大歌舞伎 第二部」
8月某日 歌舞伎「八月納涼大歌舞伎 第二部」歌舞伎座
■公式HP



「ゆうれい貸屋(ゆうれいかしや)」
*長屋住まいの腕のいい桶職人は、働きもせず呑んで寝ての暮らしぶり。女房の内職で何とか食べてはいるが、その女房も疲れ果てて里へ帰ってしまう。
そこへ生前は芸者だったという幽霊が現れる。男が喧嘩の仲裁をしているのを見かけ、その男っぷりに惚れてやって来たという。そして幽霊は押しかけ女房として家に住み着くのっであった。
ただ暮らしには金がいるというので、幽霊の発案で、成仏できずにいる幽霊を集めて、他人に恨みを持つ人間に幽霊を貸し出す「幽霊貸し屋」を始めるのだった。
商売は繁盛するが、成仏できない幽霊達と接するうちに男は今までの自堕落な暮らしを顧みるようになっていった。
山本周五郎原作で、48年ぶりの上演。

しっかり者で嫉妬深い元は芸者の幽霊、中村福助しか考えられないであろうはまり役。自堕落な男の役は板東三津五郎より中村勘三郎の方がはまったよう気がするが、三津五郎のこざっぱりとした感じもまた良しか。
長屋の人情喜劇だが、幽霊の人材派遣という発案が突飛で面白い。何故こんな軽妙で面白い作品が48年も封印されてきたが不思議だ。新作を良しとしない風習でもあったのだろうか?
後半、男が過去を顧みる場面でもう少しタメがあったほうがいい感じがした。上演を重ねてマイナーチェンジされていけば、もっと響く作品になるような気がする。

「新版 舌切雀(したきりすずめ)」
*童話の舌切雀をファンタジックでコミカルな歌舞伎に仕立てた作品。渡辺えりこの歌舞伎演出3年ぶり第二弾。

前回の渡辺えりこ演出の「今昔桃太郎」は、個人的に今まで見た歌舞伎で一番つまらない作品だった。ので、またやるの~、また童話~、と思っていたのだが、前作と同じマネはしないだろう、とも思って観劇。
前作の、“演出しきれていなくて役者が思い思いにやるしかなくなったバラバラ感”はさすがに今回は見受けられず、役者の弾け方、衣装、美術の仕上がりも含め、きちんとした世界観が作られていた。
ただ童話の中に隠された怖さや教訓めいた部分を明確にしようとして、くどくなった感じが。歌舞伎の持つ味わいの“言い過ぎない”という部分が殺されてしまっていたような。そのあたりの塩梅は、昨年の納涼歌舞伎で上演された、わかぎゑふが同じく童謡をアレンジした「たのきゅう」の方が数段面白かった。
次回やるなら新作じゃなく、お馴染み、といわれるような作品で演出に徹してくれたらな~、と思ったりした。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

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