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演劇「現代能楽集 AOI / KOMACHI」
4月某日 演劇「現代能楽集 AOI / KOMACHI」世田谷パブリックシアター
■公式HP

「AOI」
カリスマと呼ばれる美容師、心を病んだ美しい黒髪の少女と、自分をのし上げてくれたパトロンの女。嘘と真実、現実と幻が交錯し、女の情念に男は惑わされる。

麻美れい、凄い。情念に乱れても絶対的なその女性が持つ美しさや気品を見せつけ続けている。乱れっぱなしになった方がいい芝居もあるだろうが、現代能楽集と題された舞台では形で見せる部分は絶対に必要なのだろう。圧倒的な存在感だった。
相手役となるカリスマ美容師だが、その存在感の前でなすすべなし、という感じに見えてしまった。

「KOMACHI」
映画を8年撮っていない映画監督、うらぶれた映画館に迷い込んだ。そこでは戦中の作品で上映禁止となってしまった映画が上映されていた。
上演後、一人だったハズの客席には着飾った老婆と執事のような老紳士がおり、ここはその老婆のプライベート映画館だと言われ追い出される。
しかし、男が映画監督だと知ったとたん、執事と老婆は男を引き留めた……。

老婆を演ずるのは笠井叡。日本屈指の舞踏家である。息子の笠井瑞丈は何度も観ているが、笠井叡は初観劇。一言も発せず動きだけですべての感情を演ずるのだが、凄い。老婆は老婆、そこには演ずる男性舞踏家の影も、笠井叡の存在すら感じさせず、ひたすら老婆なのだ。今まで公演を観てこなかった事を激しく悔やんだ。
監督役の手塚とおる、膨大な台詞量。映画監督の狂気と裏腹の凡人さが見え隠れする感じなどめちゃくちゃいい。映画では何本も観てきたが、こちらも初観劇。やはり今まで観てこなかったのを激しく悔やんだ。

能の戯曲をベースに現代に生きる作品として蘇らせる、というのが「現代能楽集」の意図するところだそうだ。情念を描く「AOI」、舞の要素を打ち出した「KOMACHI」。解説されると能という下敷きが見えては来るが、その解説なしでも演劇として十二分に楽しめた。しかし、能の舞台が、何本かのオムニバス形式で上演されるからと言って、この2作品までオムニバス形式で上演しなくともいいのに。 バラバラでもっとたっぷり観たかったな~。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

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