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演劇「真冬の同窓会(弘前劇場)」
2月某日 演劇「真冬の同窓会(弘前劇場)」ザ・スズナリ
■公式HP

田舎のホテル。厨房に勤める女性の結婚式当日。その結婚式の後、新郎新婦も参加して卒業して10年の初めての高校の同窓会が開かれる予定。式の開始に合わせ集まってくる参列者(同級生達)。控え室で久しぶりの再会を喜び、近況を語り合う。10年の間に変わったもの変わらないもの、変わった人に変わらない人。そして式の時間が迫って来る中、みなどこかへと帰って行く……。

この弘前劇場の作り上げる世界は確実に都会ではない。どこか閉塞感を鬱々と抱えた重たさがある田舎町だ。しかしそれを東京の劇団なり演出家が描くと、どこかそれに対する説明をしたり、その感情と対峙してしまう部分を描いてしまうだろう。
劇団名の通り地元の弘前で活動し続ける劇団には、当たり前のシチュエーションを改めて問うことも、過度な説明も演出も無用。ゆえに登場人物のキャラクター像の凸凹がかなり少なく、シーンの積み重ねでも物語が成立していく。それが退屈に思えたり、何が言いたいのか解らない、という人もいるだろう。

今回のラストにおける展開にはかなり驚いた。一気に展開するわけでもなく、必然のように全く次元の違う展開に徐々に向かって行く。
この「徐々」が絶妙。それまでの物語を全部台無しにしかねないし、かなり賛否が分かれるだろう。私は驚きにちょっと固唾を飲んで、その後に残った切なさというより悲しい気分にかなり酔えた。
しかしよくよく反芻して考えると、その展開に繋がる要素は事前に散りばめられていた。それぞれがまるで精算するかのように過去と今を語り、確かめ合うように相手と向き合っていた。
巧みだがその巧みさを前に押し出さないその真っ当さ、すんごい好きである。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

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