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映画「愛妻日記」「饗宴」
9月某日 映画「愛妻日記」「饗宴」渋谷ユーロスペース
■詳細HP

「愛妻日記」
サトウトシキ監督の新作。夫が妻によってサディスティックに開眼させられるという話。そっち系の作品だと最近では「花と蛇」があるが、もっと精神に近い形で日常に突き刺した描き方。この作品の方がちゃんと精神とか愛情とかに向き合っている。
サトウトシキ作品にしては少し雄弁過ぎるかな~と思ったが、ラストで妻に無言で語らせるあたりは、ゾクッとさせるいつものトシキワールドだった。ただ残念なのがこの作品はデジタルビデオでの撮影だった。いつもより寄った映像と、画質の奥行きのなさがちょっと残念。北野武の「キタノブルー」ならぬ「トシキブルー」の空はやっぱりフィルムじゃないと。





「饗宴」
「独立少年合唱団」「いつか読書する日」と、チェンジアップの球がベース上で150キロになるような真っ直ぐな作品を撮っている緒方明監督の新作は、これまた直球。
倦怠期の夫婦が性遊具での快感に目覚め、肉体と精神を離して愛し合うという話。横軸では夫婦関係、縦軸では哲学におけるエロスの在り方を描き組みあげ、耽美に逃げない真っ直ぐな太い作品に仕上げている。役者がまた腹の据わった正面勝負。




重松清著作「愛妻日記」を元に毎週2作品づつ計6作品を上映するというシリーズ物。チラシなし、前売りなし、というほぼ宣伝ナシの状態での公開。意味あるシリーズなんだし、監督陣も癖のある面白い人たちが撮ってるし、もっと宣伝すべきなんだよな~。制作サイドの布陣を見ると、来年にでもWOWOWで放送しそうな感じはするのだが。

愛妻日記
重松 清
講談社

単行本

在庫切れ
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

コメント
この記事へのコメント
予想をはるかに超える
はじめまして。
コメント&TB失礼します。
中編2本立てというと大抵がハズレ、
良くて片方だけアタリということが個人的には多く、
2作品とも期待以上の出来で官能世界を堪能しました。
特に緒方明監督は前から好きで、
寡作にならずコンスタントに作品を撮ってほしいと思っています。
たいへん面白かったのですが、
デジタルビデオでの撮影が残念でした。
かなり荒かったですね。
2006/10/02(月) 18:08:02 | URL | 現象 #nl2TgjRk[ 編集]
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重松清の6編の短編官能小説を2本ずつその1週目。セックスに陰りが見える夫婦が愛の形を変える。小林政広やいまおかしんじを脚本家として従えていたピンク四天王の一人サトウトシキはさすが、「愛妻日記」の濡れ場は生粋のアダルトビデオを凌駕した。自分を小心者で何も
2006/10/02(月) 18:01:44 | ソウウツおかげでFLASHBACK現象