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~ 観劇、鑑賞の記録。リンク集そしてデータベース ~
歌謡ショー「北島三郎特別公演」
3月某日 歌謡ショー「北島三郎特別公演」新宿コマ劇場
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日本人なら観なきゃ、ということで(笑)サブちゃんを観に娯楽の殿堂コマ劇場へ。

一部は山本陽子を迎えての人情芝居「あばれ無法松」。もうベタベタの人情劇。とにかく明朗な内容と演技。年配者に優しい芝居である。もうちょっと要素を詰め込んでもいいような気はしたが……、ハンカチを手にすすり泣く姿があちこちで。王道一直線、これでいいのである。

第二部は歌謡ショー「北島三郎大いに唄う」。まずは電飾キラキラのセットで20数名のフルバンドを従えて、ヒット曲を1コーラス(1番だけ唄う)づつ繋げ、曲のエピソードなどをイントロで語りながら大いに唄う。ダンサーも華を添えるが、このダンサー、ドレスで着物で一糸乱れぬ踊りっぷり。上手い上手い。
そして舞台は展観して一気に演歌の花道のセットのよう。男唄をまた大いに唄い、最後に殺陣を披露して、再度展観。
今度は漁船登場! スモークの波に揺られ舳先でサブちゃん「北の漁場」を熱唱。船の揺れ方は半端ではない。本当に海の荒波に揺られるかの如く回り傾き揺れ動く。たった1曲のためにそこまでやるか、という演出。
そして幕が下がり、和太鼓が打ち鳴らされ、いよいよフィナーレの「まつり」である。ハッピの踊り子の威勢のいい踊りに幕が上がると、電飾の巨大なよろいかぶとを背に巨大な神輿登場。神輿からクレーンが伸び、その先には羽ばたき天を駈けるペガサス。そしてそれにまたがるサブちゃん! 紙吹雪が舞い、舞台上総勢126人が踊り、クレーンのペガサスとサブちゃんは客席上空を右へ左へ上へ下へと駆けめぐる。凄い! 圧巻である。わけもなく泣けてくるのだった。

噂では凄いとは聞いていたが、聞きしにまさる豪華さである。芝居と歌謡ショー併せて3時間。サブちゃん出ずっぱり。1日2公演の日もあって、1ヶ月公演が全国4カ所で行われる。平均して1万円の入場料で2000人クラスの小屋が連日満員。セットも規模も凄いが、総勢200人近い一座を束ねてこの大規模の公演を連日こなすサブちゃん、おん歳71……凄過ぎ !! 日本人なら一度は観なきゃいけません。

※ちなみに「e+」の得チケで、S席が半額の6000円で購入できます。残りわずか。この機会に是非。

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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

演劇「イメージの世界(ユニークポイント)」
3月某日 演劇「イメージの世界(ユニークポイント)」下北OFF OFFシアター
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少子化で経営に苦悩する私立高校が、福祉に対するケースワークとして採用した車椅子の教師が赴任。戸惑いながらも受け入れる教師達。そこに市民運動家が現れ、過去の事件をネタに糾弾を始める。そして揺れ動く学校は同僚は、それをどう受け止めるのか……。

この劇団では社会的な問題を定義した芝居「トリガー」「琥珀のリズム」と見てきたが、今回が一番はっきりとした打ち出しをしてきたように思う。
後は自分で考えて下さい、という投げかけを前回までは強く感じたが、今回は、それぞれの役の立場で自分はこう考えています、という表示が明確だった。舞台上にはいくつもの答えがあり、それは決して一つには融合しないもの。すべからく問題も幾つもあり、客はまずその問題を選ぶところから始めなくてはいけない。
この芝居は投げかけではなく提示だった。お客というより目撃者、そんな気分になった。

この劇団もう4年近く見ているが、今回前作より一段も二段も懐が大きくなったような気がした。今年は公演数もかなり増えるらしい。楽しみだ。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

演劇「悩み多き者よ」
3月某日 演劇「悩み多き者よ」新宿シアタートップス
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団塊の世代の一つ下の世代の50代のサラリーマン三人が人間ドックで偶然知り合い、同い年ということで何となく付き合いが始まる。気心が知れたのか知れないのか曖昧なまま付き合いは続き、偶然通りかかった楽器屋でギターを手にした事から、青春時代にかじったフォークグループをまた始めることに。
それぞれが抱える生活の苦悩と重みを語り合いぶつけ合いはじき合う、おっさん三人の可笑しくも切ないドラマ。

小倉久寛山口良一ラサール石井の三人の座組で3度目の公演。前作「なかよし」のベンチャーズバンド再結成話に引き続き、今回はフォークグループ結成を要素に取り入れた芝居。これまた前回同様、訓練の跡がありありと見える(笑)楽しくもぎこちなさの残る生演奏あり。

尿酸値、血糖値、血圧、親子の確執、不倫、熟年離婚、介護、リストラ……おじさん達の生々しい現実。そんな鬱々とした現実と、改めて声高には語らない当たり前に養われた、家長として男としてのタフさが、悲哀となって描き出される。語り口は軽妙。その塩梅がいい。

ラストシーンは悲哀を全面に押し出すが、家長でもなく世代も二世代前の自分には切なく映るが切実感は薄い。これが痛々しく胸に突き刺さる世代がもっと劇場に足を運ぶようになれば、と切実に思う。その世代の女性はわりに劇場でも見かけるのだが男の客層はまだ薄いな~。こういう芝居こそ乱立している団塊世代やシニア向けの雑誌は取り上げるべきなのだが。ちょいワルだけが、おやじの憧れではないはずだ。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

演劇「激情(ポツドール)」
3月某日 演劇「激情(ポツドール)」本多劇場
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ある北国の農村。借金苦に自殺した両親、残された息子。そして村から出て行けない若い男と女。行き止まりの迷路をグルグルと回るだけの生活の中で、金、生き甲斐、性欲、差別、孤独と閉塞感に苛まれるように生きる人間達のドラマ。

終演後の会場の空気の重さがすべてを物語るように、救いのない人間達の救いのない話。舞台は農村だが、未だに島国根性が抜けない日本そのものを、農村の設定を借りて描いているような気がした。刹那的な快楽と現実逃避に他力本願、そして出る杭は打つ横並び意識。問題提起ではなく答えをドンと突きつけた感じ。

この物語は再演らしく、ポツドール版「北の国から」らしい。初演ではやりきれずに悔いが残ったという理由での再演ということ。だからかもしれないが、そこまで……というほどの“やりきりたいんだ!”感をドーンと投げつけられた。その思いこそが激情ではなかろうか。

次回作は「人間★失格」だそうだ。タイトルからしてどう考えても重たい話になりそう。ポツドール、ちょっとクセになる重たさだ。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

映画「聴かれた女」
3月某日 映画「聴かれた女」ボレボレ東中野
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壁の薄いマンションに引っ越してきた男。隣の部屋の若い女の日常を壁越しの声や物音で感じながらの生活が始まる。その若い女につきまとうストーカーの影、そして女の彼氏。壁越しの声だけでは飽きたらず盗聴へとエスカレートし、その若い女の生活に近づこうとする男。しかしそこで自分より先に仕掛けられた盗聴器を見つけ、妙な展開へと発展していく、という話。

山本政志監督作品故、何かしらのアジテーション的な物が潜んでいるのかと思って観ていたが、大ざっぱなのに妙に緻密な構成と、リアルな会話のテンションと展開に引き込まれるうちに、そのあたりのアジテーションを期待する気分はどうでもよくなった。が最後の最後にキター、思いも寄らないアジテーション。それは男に女を問うというものだった。そのアジテーションが最後に蒼井そらの笑顔からこぼれたとき、男は返す言葉をなくすしかないのだ。

蒼井そら主演作は「つむぎ」で観ていたが、さらにいい役者になっていた。佇まいがいい。“がんばって演じてます!”感が全面に出る若手役者のうっとうしさがない。こういう希有な役者はもっと正当な評価をされるべきだ。
ベットシーンが妙にリアルでいやらしかった。ある種映画的ではないリアルさだな~、と思ったら、ベットシーンは蒼井そらが監督したということだ。こういうリアリティは大事である。部分的な監督交代は成功であろう。

あ~それにしてもハチミツ二郎が羨ましいと言うか憎いというか……(苦笑)

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聴かれた女


DVD

¥ 3,701(税込)
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つむぎ
高原秀和
那波隆史
小林智

DVD

¥ 3,990(税込)
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

舞台「モロ師岡・モロ噺」
2月某日  舞台「モロ師岡・モロ噺」上野広小路亭
モロ師岡 酒井敏也 風間杜夫

初の前売り完売となったモロ噺。ゲストは前回に引き続き酒井敏也と、なんと風間杜夫! ゲスト効果とは言えど満員の客席はモロマニアとしては嬉しい限りだ。

酒井さん二度目の高座はモロ師匠書き下ろしの新作「モルヒネ刑事」。小心者で
妙に卑屈な主人公が、危ないゾーンへと脱線していくというモロさん十八番のタイプの根多。モロさんとは違っ狂気を味わえた。

モロさんは「寝床(サラリーマン落語バージョン)」と「粗忽長屋」のサラリーマン落語バージョンの新作「粗忽会社」。
「寝床」は多少コンパクトに凝縮してあったが、マクラからオチに至までの仕掛けも含め構成がビシッとハマった。「粗忽会社」はかなり強引な作りだが、そこを強引に笑いに繋げる語りは流石である。

そしてゲストの風間杜夫。落語が好きで落語会などを開いているのは知っていたが、まさか80席という小さな寄席で見れるとは思わなかった。ネタは「居残り佐平次」。もちろん着物で古典の本来の落語(笑)。実に達者な語り。佐平次が小悪党ではなく、肝の据わったワルに感じた。

モロ噺も7回目だったが、今回が最高の出来でウケも良かった。満員で、たぶん初めてのいお客さんも多かったろう今回、しっかりサラリーマン落語をアピール出来たのではなかろうか。リピーターが増えるといいな~。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

演劇「真冬の同窓会(弘前劇場)」
2月某日 演劇「真冬の同窓会(弘前劇場)」ザ・スズナリ
■公式HP

田舎のホテル。厨房に勤める女性の結婚式当日。その結婚式の後、新郎新婦も参加して卒業して10年の初めての高校の同窓会が開かれる予定。式の開始に合わせ集まってくる参列者(同級生達)。控え室で久しぶりの再会を喜び、近況を語り合う。10年の間に変わったもの変わらないもの、変わった人に変わらない人。そして式の時間が迫って来る中、みなどこかへと帰って行く……。

この弘前劇場の作り上げる世界は確実に都会ではない。どこか閉塞感を鬱々と抱えた重たさがある田舎町だ。しかしそれを東京の劇団なり演出家が描くと、どこかそれに対する説明をしたり、その感情と対峙してしまう部分を描いてしまうだろう。
劇団名の通り地元の弘前で活動し続ける劇団には、当たり前のシチュエーションを改めて問うことも、過度な説明も演出も無用。ゆえに登場人物のキャラクター像の凸凹がかなり少なく、シーンの積み重ねでも物語が成立していく。それが退屈に思えたり、何が言いたいのか解らない、という人もいるだろう。

今回のラストにおける展開にはかなり驚いた。一気に展開するわけでもなく、必然のように全く次元の違う展開に徐々に向かって行く。
この「徐々」が絶妙。それまでの物語を全部台無しにしかねないし、かなり賛否が分かれるだろう。私は驚きにちょっと固唾を飲んで、その後に残った切なさというより悲しい気分にかなり酔えた。
しかしよくよく反芻して考えると、その展開に繋がる要素は事前に散りばめられていた。それぞれがまるで精算するかのように過去と今を語り、確かめ合うように相手と向き合っていた。
巧みだがその巧みさを前に押し出さないその真っ当さ、すんごい好きである。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

落語会「談四楼独演会」
2月某日 落語会「談四楼独演会」北沢八幡神社参集殿
立川らく兵 立川松幸 立川三四楼 立川談四楼 ルーフ広宣

今回150回記念のゲストはマジシャンのルーフ広宣。
首が○○た~! 紙に書いた絵が動いた~! 空き缶が目の前で開ける前のプルタブも付いたままの状態に戻った~! という奇々怪々のマジックの数々。
実際マジックを生で見るのは初めて。正直マジックは嫌いだった。騙されてる感覚がどうにも嫌~な後味を残すので、テレビなどで見るのも嫌だった。
が、実際本物を見ると、やっぱ凄いのだ。その見るからに怪しい衣装に警戒心と注意力を注いで仕掛けを探るように見ていたのだが、頭の中の「?」が消えないまま見入ってしまった。
テレビなどからの引き合いも相当あるらしいが、舞台にこだわって活動されているらしい。お客を自分のペースに合わせるのではなく、お客の空気にすっと入って行くような舞台の進め方もいい。畳敷きの神社の集会所で、照明にも音響にも頼れない状況でやる心意気も良しだ。というよりそんな状況だからこそ素直に驚いてしまう。だってさ~首が○○るのよ~~~!!

で、本編の落語である。
以前寄席で聞いて、味わい深い夫婦の噺、という印象があった「替わり目」。酔った旦那のはしゃいでるようなグダグダっぷりや、酔っぱらいの戯言にも取れる女房への贖罪の言葉に、味わい深いというより旦那の酩酊ぶりと女房の投げやりな態度がおかしくてしょうがない、という印象が強かった。同じ噺でも演りようでこうも印象が違うものか、と思わせられた一席だった。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

2006年公開映画私的アワード
各種映画祭も終わったようなので、2006年公開映画私的アワード発表。

作品10選(順位不同 鑑賞順)
ピーナッツ
かもめ食堂
闇打つ心臓
ゲルマニュウムの夜
青春☆金属バット
煙が目にしみる
ストベリーショートケイクス
日本の自転車泥棒
やわらかい生活
長い散歩

演者11選(順位不同 鑑賞順)
○ 内藤剛志(闇打つ心臓
室井滋闇打つ心臓
○ 占部房子(バッシング
江口のりこ(闇打つ心臓・青春☆金属バット
竹原ピストル青春☆金属バット
村松恭子饗宴
黒沢あすかサンクチュアリ
山下葉子サンクチュアリ
吉高由里子紀子の食卓
○ 岩瀬塔子(ストベリーショートケイクス
○ 杉本哲太(饗宴日本の自転車泥棒

 

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画