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~ 観劇、鑑賞の記録。リンク集そしてデータベース ~
映画「気球クラブ、その後」
1月某日 映画「気球クラブ、その後」シネアミューズ
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大学のサークル「気球クラブ」が解散して5年、その主催者が事故で他界。それを機にメンバーが集まり、それぞれの5年の歳月を、それぞれの繋がりを再確認する、という話。

ちゃらいガキのちゃらいノスタルジックな話である。園子温が商業的でもなく、何故この毒ッ気のない話を撮ったのか、甚だ謎である。一種の踏み絵のような行為だろうか。
この登場人物のちゃらさ加減が、正直イヤでイヤでしょうがない(笑)。もう絶対関わりあいのない人種である。このちゃらさで青春云々を語られるのは虫酸が走る感じ。もしかしたらそのイヤ~な感じを画面に滲ませ溢れさせた部分が、園子温の毒なのかもしれない。と勝手に解釈したら、スーッとして楽しい作品に感じた(笑)

しかし永作博美が不自然さもなく女子大生に見えた。いったい幾つになるんだろうと思ったら、パンフによれば1970年生まれ……え”!!

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

落語会「 志らくのピン~シネマ落語」
1月某日  落語会「 志らくのピン~シネマ落語(素晴らしき哉! 人生 )立川志らく」新文芸坐
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シネマ落語最高傑作と言われている「素晴らしき哉! 人生」。
相当ベタな人情話。主人公の人情医者は善人極まりない設定。こんな善人いるわけない、となる筈が、前ふりとなる古典落語「親子酒」で、この善人は元は大酒飲みでどうしようもなかった、というキャラ付けがされ愛嬌が増す。貧乏長屋の住人にも「宿屋の富」「お化け長屋」の二席でキャラ付けがされ、善人との絡みでおかしみを増していた。
まったくベタベタな人情劇……しかし最後に泣けたな~。ここまでベタだといい話だな~、で終わりそうなものだが。語りの恐ろしさである。
しかし志らく師匠、これを主人公を善人から与太郎へ180度変えた話にしつらえ直したいらしい。そちらの方が落語的だとか。せっかくのいい話を台無しに……して欲しい(笑)

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

寄席「 我ら高田“笑”学校」
1月某日 寄席「 我ら高田“笑”学校」紀伊国屋サザンシアター

話題満載の「東京ダイナマイト」。フライデーネタをマクラに独特のテンポでわりと強引に脱線しながらネタを繰り出す。やはりテレビのスケールやリズム向きではない。今まであんまり面白いとは思わなかったが生はいい。
「松村邦洋」。いつものようにネタ帳を片手に隠し持ちながら野球ネタと細かい物まね。笑学校不動の2番打者はきちんとクッションの役目を果たす。
続いて「モロ師岡」。完全にアウエー状態で気負い気味。一人コントネタ3本。ここは気負わずサラリーマン落語で行って欲しかった。中でも危ないネタの「藪入り」あたりだったら、危ないネタ大好きなこの会のお客にもうけたと思うのだが。
初登場「博多華丸大吉」。芸歴15年。流石に流暢な漫才。上手いがこのメンツの中にはいると押しが弱い。
「浅草キッド」。そのまんま東、山本モナ、東京ダイナマイト、身内ネタが豊富な時期に期待は高まる。もう3日遅かったらテレ朝プロデューサー痴漢で逮捕ネタも加わったのに、残念(笑)。
そのまんま東ネタは容赦なく過去の事件をえぐり出す。山本モナはヤリ○ン呼ばわり。期待を裏切らない禁断トーク。何より技を見せつけられたのは、この日の出場者のさっきまでの舞台での様子やネタを、まるで打ち合わせしたかの如く自分のネタふりや落としに取り入れていたことだ。これは腕がないと出来ない芸当だ。
しかし今回もカメラで収録がなされていた。一体どこで流すつもり? 発禁は間違いないだろうから裏でDVDでも出すつもりか? 

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テーマ:ライブレポ - ジャンル:お笑い

演劇「甘い丘(KAKUTA)」
1月某日 演劇「甘い丘(KAKUTA)」シアタートラム
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場末の工場に流れてきた横領で前科のある小娘と、旦那に逃げられたセレブ妻。そこには一癖も二癖もある有象無象の人間達がいた。そこで生きることと向き合いながら生活が始まっていく。というような話。

べらぼーに面白かった。かなり際どいネタである。数ミリずれたら嫌味な鼻につく話になるし、卑怯な構成にもなる。役者のバランスもいい。わりにありがちだが、一見群像劇なのに主役を引き立てるための芝居、にはなっていなかった。
それぞれのキャラに皆きちんと奥行きを感じさせる。変化や成長というのも芝居の中ではキーワードになっているのだが、セレブ妻が場末に馴染んで行く変化などは、わずかな物腰や衣装の変化で感じさせ、わざとらしさが全くない。描かれていない時間に何があったかがしっかりわかった。
欲を言えば、もう少し芝居の抑揚を抑えても充分伝わる気がした。

まあ行ったのが平日だったのもあるだろうが、こんないい舞台なのに客の入りは8割。ちょっとな~制作がんばれよ~、と思うのであった。チラシのデザインからこの芝居の泥臭い部分が感じられず、内容が合ってないだろ~、とも激しく感じるのだった(苦笑)

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

演劇「一軒の家・一本の樹・一人の息子」
1月某日 演劇「一軒の家・一本の樹・一人の息子」新宿サニーサイドシアター
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家を買ったはいいが、それは詐欺で、新しい家はおろか住んでいた家も追い出され、家族と荷物は公園へと運ばれた。家主の主人は、騙されて行く宛のない事をまだ家族には言えないでいた。心を病んだ妻と老いた父、そしてその公園で出会った男女との奇妙なひとときを描いた作品。
別役実vsコンタキンテ、と銘打った公演。まるでコンタキンテへの当て書きのような戯曲。

膨大な台詞量。前回の主演舞台から3週間でこの公演に挑んだコンタキンテという役者のポテンシャルは凄い! そしてこの難解な戯曲を見事に体現していた。この戯曲にコンタキンテを当て込んだ制作のセンスがいい。もともと新劇の戯曲らしいが、正直新劇でこれを見せられたらさっぱりわからない話になっていただろう。
ただ共演者とのバランスが……。役の奥行き感が揃わなくて、コンタキンテ孤軍奮闘という感は否めなかった。

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

映画「やわらかい生活」
1月某日 映画「やわらかい生活」下高井戸シネマ
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昨年見逃していてやっと鑑賞。
“粋のない下町”蒲田を舞台に、心のバランスを崩した女性と、彼女と関わる男達のドラマ。
彼女と男達のゆるい関係性はとても心地よく、肩の力を抜いている時の彼女の生活も心地よい。そういう意味ではとてもやわらかい生活。でも実際問題彼女のように心のバランスを崩した人間と関わるのはそんなに容易いことではなのだ。経験上(苦笑)。なんとなくあえてそっちの部分に重きを置かなかったように思えたので、作品としては正解だったんじゃなかろうか。
ただこの作品を、「リアルな女性像」とか「共感を呼ぶ作品」とかとっても都合のいい解釈で捕らえるメディアもお客も怖い(笑)。こんな面倒なおねーちゃんばっかりの世の中はイヤだ~。
監督も脚本も50代の男。こういうおねーちゃんが可愛いと思える懐を持っているのだろう。齢42の自分は修行が足らんッス。

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

映画「フラガール」
1月某日 映画「フラガール」シネカノン有楽町
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今更というかやっとこ鑑賞。
廃れゆく炭坑に見切りをつけ、温泉を利用した常夏リゾートで起死回生をしようとする人間達の苦悩と努力を、フラガールの誕生を中心に描いた、実話を元にした作品。

観ていて辛いというかしんどい部分が多い作品だった。廃れゆく炭坑にしがみつく人間達のネガティブな姿が、フラガールのポジティブな成長よりもリアルに見えてきてしまった。生まれ育った東北の地はそういった風土が今もって強く、そういう人間達のしんどい姿がどこかで原風景にあるためなのだろう。
それはともあれ泣けるし熱くなる秀作。キャスティングも良かった。途中でフラガールを離脱する切ない役所の徳永えりが一番良かった。富司純子は炭坑の女には見えなかったな~、あの役は吉村実子だろ~。
踊るシーンは実際2.3分のワンシーンのみの講師役の松雪泰子の踊りが演者の中で一番上手かったのは凄いことだ。そりゃ講師が上手いのは当たり前だが。
もう少しハワイアンセンター建設に尽力を尽くした側のスタッフなどの姿が描かれていれば、炭坑側との対比に陰影がつきすぎる感がなくなったように思う。

サントラもいい! あえて懐かしのハワイアンではなく、今の音で奏でられたハワイアンは正解だったんじゃなかろうか。ただ行きつけのカレー屋のBGMがハワイアンのため、条件反射でカレー臭が頭に浮かんでしまうのが難点なんだが(笑)

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落語会「立川談志ひとり会 ~秋冬三夜~」
1月某日 落語会「立川談志ひとり会 ~秋冬三夜~」国立演芸場
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今回は贅沢に四席「あくび指南」「笑い茸」「蔵前籠」「付き馬」。
「あくび指南」での家元の見事なあくびに、何度ももらいあくびをしてしまう(笑)。以前どこかの寄席で、前座か二つ目で聞いたことはあったが、あくびが嘘くさくてちーとも面白くなかった噺。まぁ比べるのは失礼ではあるが、もらいあくびが連発出来るほど面白い噺だった。

「あくび指南」「笑い茸」「蔵前籠」はアドリブだということだ。演じる前には「やってみねえとわからねえから、今日の客はいい迷惑だろうな」と言われたが、それを楽しみに来るお客がほとんどだろうから、そう言われたら逆に固唾を飲んでしまうのだ。

「付き馬」は今まで色んな噺家さんで聞いたが、騙す側のキャラより騙される側のキャラの方がいい味を出していた噺は初めてだ。こっちの方が絶対面白い。この噺の後日談が披露された。それが家元の創作なのか、昔から伝わるものなのかは定かではなかったが、それでもう一つ噺が出来るのではないかな~。実際あるのかな~? 

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映画「日本の自転車泥棒」
12月某日 映画「日本の自転車泥棒」シネマ・アンジェリカ
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雪のちらつく北の町から、自転車を盗んでひたすら漕ぎ続ける男。逃げているのか、向かっているのか、その真相がハッキリ語られることなく、ペダルを漕ぐ男と、その道行きで関わる人達とのふれあいやすれ違い、その様を追うように撮り続けた作品。

主演の杉本哲太の佇まいひとつで成り立っている。全く説明のない主人公の心理と行動。しかし役の設定も実年齢も同い歳というのもあり、不惑と言われど迷いばかりの四十の男の痛みや切なさが言わず物がなで伝わってきてしまう。女子供に分かってたまるか、と言いたくなるような痛い作品だ。
それに絵が抜群。ただ自転車で走るという絵面をここまで飽きさせずに見せ、どこかに日本という国の有様までも映し込んで見せている。こういう作品こそ劇場の大きいスクリーンで観るべき映画だ。

杉本哲太と言えば昨年末に「紅麗威甦」復活、したそうだ。それってどーよ~、今更「ぶりっこR&R」でもないだろうに。もともと企画物のバンドだったのだが、復活となるとちゃんとバンドとしてやるのだろうか? ライブの対バンが THE STAR CLUB となると本気と書いてマジと読む、の状態なのかな~。おじさんの同窓会劇だったらやだな~。新曲作るようならちょっと聞いてみたい気もするが。

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

演劇「あ・うん」
12月某日 演劇「あ・うん」新宿シアターモリエール
立川志らく・脚色演出

日露戦争の最中、男の友情と密かに親友の妻に想いを寄せる男の、奇妙な関係を描いた作品。
昨年「下町ダニーローズ」で演じられた作品を、キャストを入れ替えて立川志らく脚色演出として今回再演。
予想通り、ゲラゲラ笑いながら、ピーピー泣きながらの観劇だった。意外と言えば意外な今回のキャスティングもばっちりはまっていた。

当然前作との比較がなされてしまうのだが、結果的に言えばやっぱり別物になっていた。むろん原作ありきの作品であり、それを壊すような脚色は前回も今回もされていない。
前回はキャストが役者としては素人が大半を占め、大作に挑む勢いと情熱にお客が巻き込まれ、すし詰めで膝を抱えた状態の会場で、2時間半別世界に連れて行かれたかのような力強さがあった。
今回は芸歴20数年の役者が揃った。客席200足らずの会場で観れるメンツの芝居ではない。濃密な小さな小屋で、繊細に言葉や仕草の一つ一つが演じられ、「あ・うん」の物語を丁寧に紡いでいく感じがした。
しいていえば前回は“味噌ラーメン”今回は“塩ラーメン”という感じだろうか。
ただやはり志らく演出である。塩ラーメンなのに、その塩味の繊細さを壊さず引き立てる絶妙のでっかいチャーシューが2枚乗っかってる。そのチャーシューには「モロ師岡」と「原武昭彦」と書いてある(笑)。今回はおまけに「片桐仁」と書いてあるのがもう1枚(笑) もう至高の味わい!
志らく演出以外にこんな贅沢な芝居は誰も作れないだろう。

次回の「下町ダニーローズ」公演はシェークスピアだそうだ。向田邦子の次はシェークスピアか~、攻めるな~(笑)
今回の公演を経て「下町ダニーローズ」がどう変化するのか楽しみである。

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あ・うん
向田 邦子
文藝春秋

文庫

¥ 460(税込)
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新作落語会「SWA クリエィティブツアー」
12月某日 新作落語会「SWA クリエィティブツアー」新宿安田生命ホール
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いつもにも増してバラエティー感が高かった。
留学のために今年は公演に参加していなかった神田山陽が本公演に復帰。唯一の講談師なので、新作というのはどんな形なのだろうと思いきや、立ちでの語り。講談師は机を扇子でパパーンっと叩きながら語るのだと思っていたが、これがSWAスタイルなのだろうか。設定が下北沢の実在する街角であったりして実によく絵が浮かぶ語りっぷり。昇り詰めて昇り詰めてストン、っと落とすあたりが講談の醍醐味を感じさせた。この日一番のネタ。

しかし個人的に一番ウケたのは、彦いちさんのマクラ。職務質問で小型のハサミがカバンの中から見つかり、そのまま警察へ連行されたという。何が可笑しいかといえば、あの風貌の彦いちさんが両脇を警官に挟まれパトカーに乗せられる様子を想像しただけで……。知らない人が見たら間違いなく凶悪犯逮捕の瞬間に思えただろう。彦いちさんゴメンなさいm(__)m

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CD「談四楼の人情ばなし(一)」
12月某日 CD「談四楼の人情ばなし(一)」立川談四楼

1「紺屋高尾(こうやたかお)」
初めて聞く噺、と思って聞いていたが「幾代餅(いくよもち)」と似ている。家業が違うだけでまったく噺の流れは一緒。いったいいつになったら噺が違う方向に行くのかと聞いていたが、やはり同じく奉公人と花魁が結ばれるハッピーエンドの大団円。
ちょいと調べたら流派によって名称が違うだけのことらしい。同じ立川流でも志らく師匠は「幾代餅」をやっていた。実は古典落語で一番最初にいいな~と思ったのが志らく師匠の「幾代餅」だった。というわけで思い入れのある噺。
演じ方によってもっとはっきり違うように演じられる噺家さんもいるのだろうか? ご存じの方はご一報を。

2「浜野矩随(はまののりゆき)」
地名かと思いきや人名。読めないよな~。
主人公を叱咤激励する旦那のしたたかさが最後にちらっと垣間見え、母子の人情話に山椒のような辛みが効いた噺。
新幹線の中で聞いていたのだが、いや~泣けたですよ。おっさんが新幹線でiPod聞きながら泣く姿は絵にならんな~(苦笑)

落語のCDは買い出したらきりがなくなると思い、若干収集癖のある自分に“新作落語以外のCDは買わない”という枷をはめていたのだが……買ってしまった古典落語のCD。家元の全集が欲しくなってしまっている今日この頃……困ったな~。





11月某日 落語会「ポプラ寄席」立川談四楼
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出版社のポプラ社の中にあるホールでの落語会。天井にシャンデリアが下がる会場は、談四楼独演会がずっと開催されている下北の神社とは別世界である(笑)
この落語会は5000円とちょっと高めの価格。が、終演後に同じポプラ社の中にあるイタリアンレストランからビュッフェ形式でイタメシとワインにシャンパンが運ばれ、舌鼓を打ちながらの懇親会がある。料理は味もボリュームも文句なし。
ただ問題が……開催日が毎回金曜日なのだが、毎週金曜に締め切りがあるので行きづらいんだよな~(泣)

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