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~ 観劇、鑑賞の記録。リンク集そしてデータベース ~
舞台「泥つき~権助をさがして~」
12月某日 舞台「泥つき~権助をさがして~(劇団タイムラグ)東京芸術劇場小ホール2
■公式HP

劇団名の通り、時間差や時空などのシチュエーションを用いての芝居を演じる劇団。今回の公演は、日中戦争の頃の冴えない落語家が、時空を超えて現れた落語の中の登場人物と、権助という落語の中でのスターを探す、というちょっと一言では説明しづらい物語。
時空を超えたり物語が行きつ戻りつしたり、ともすると何が何やらという構成、それに圧倒される舞台美術。役者の腕が凄まじく問われる芝居だ。

主演のコンタキンテ、今年は七面六尾の活躍。今年の締めくくりのこの舞台が初主演となった。とにかく情けない冴えない落語家を見事に演じきった。シリアスな部分と、やっぱり脱ぐのね(笑)、というお笑いの部分、コンタキンテ全開放! という感じ。
そしてゲスト出演で芝居の狂言回しとして登場する立川文都。下町ダニーローズでの芝居以来、久々の舞台。落語家であり死神というキャラは、きゃしゃな風貌もあり実にはまり役。今回の舞台に関しては失礼な物言いかもしれないが「芝居の出来る落語家」ではない「落語が凄く上手な役者」である。死神の不気味さ、落語家の軽妙さを十二分に演じられていた。こんな優秀な役者をメディアが気づかないのは怠慢である!

しかし他の役者がちょっと芝居を体現しきれていない部分が残念。初日を観たせいかはじけ方が足りなかった。

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テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

舞台「モロ師岡・モロ噺」
12月某日  舞台「モロ師岡・モロ噺」上野広小路亭
■公式HP 酒井敏也

ついにサラリーマン落語家元・モロ師岡の一番弟子として、酒井敏也さんが高座デビュー。ネタはサラリーマン落語のスタンダードにして名作「天狗裁き」。
おっとこういじってきたか~、出だしから酒井流のアレンジが施される。酒井さんのとぼけた雰囲気とこの押しが強い噺の混ざり方が絶妙。一番弟子として見事初陣を飾る。次回も出演されるそうだ。
家元のモロさんは反対車をサラリーマン落語にした「タクシー」。そして今年最後の高座と言うことで「藪入り」を着物姿で。まず古典の「藪入り」をさらった後で、とてつもなく危なくアレンジされた「モロ流・藪入り」を活き活きと(笑)
最後に二人のトーク。一人芝居になっちゃいました、と酒井さんの弁。今まで考えたこともなかったが、落語と一人芝居、どう違う?? ……まぁ面白けりゃいいや(笑)

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

映画「悲しき天使」
11月某日 映画「悲しき天使」シネマアートン下北沢
■公式HP

30代の女刑事が、同世代の生き方の違う犯人と犯人をかばう夫婦を追いつめる。秘められた過去と交錯する感情、というわりにベタなストーリーとタイトル。監督・大森一樹、主演・高岡早紀・岸部一徳・山本未來。
ふと考えたら大森一樹作品は初めて観る。自分でも意外だった(笑)。

丁寧には作ってあるし、キャストもいい。しかし映画を観た、という感覚が薄い作品でもあった。何だろう? 響く物がなかったと言ってしまえばそれまでだが、そこまで内容の薄い作品ではない。自分の映画に求めるテンポとかリズムとかと同調しなかっただけかもしれない。家でレンタルで観る分には申し分のない作品のように思うが。
30代の女性が観ると、3人の女性の生き方に色々思いめぐらす面白さもあるのかもしれない。
山本未來と河合美智子が秀逸だった。

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

映画「キャッチボール屋」
11月某日 映画「キャッチボール屋」 K's cinema
■公式HP

リストラされた男がふとしたことで公園でキャッチボール屋になってしまい、そこに集う人たちと交流が始まっていく。という話。決して大事件に巻き込まれたりするというロールプレイング的な要素はなく、淡々と温かく人間を描いている。

大森南朋、寺島進、松重豊、光石研、水橋研二、内田春菊、そうそうたるメンツである。少なくとも数ヶ月に一度はどこかのスクリーンでこの中の誰かは必ず観ている感じがする。よくもまあこれだけの役者を揃えたものだ。
特に今作品の光石研はめちゃめちゃいい。この妙に活き活きとして萎びた感はたまらないものがあった。

初監督ということもあり、説明不足や、ちょっと無理あるだろ~という強引な持って行き方があったりする箇所は多々あったが、見終わった後に気持ちのゆったりする作品だ。
キャッチボール屋を中心にワケありの人間達が集ってくる話だが、キャッチボール屋は監督で、そこにクセのある役者が集ってきて、キャッチボールを楽しくやり始めような感じ。こんだけのクセ者が集まっても、アクがきつくならず、秋のひなたの心地よさを感じる作品だった。

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