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~ 観劇、鑑賞の記録。リンク集そしてデータベース ~
舞台「モロ師岡・モロ噺」
8月某日  舞台「モロ師岡・モロ噺」上野広小路亭
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劇作家の書き下ろしによる怪談話を、モロ流にアレンジしてのサラリーマン落語。卑屈な人間といや~な人間を語らせると、モロさん上手いな~。それこそ役者ならではリアリティの出し方なのだろうが。
そしてリーディングによる「一本のユンケル」と一人コント人情噺「シゲちゃんの葬式」、ラストは一人コント「リスト勝田」。
“辛い漫談”と称する「リスト勝田」。大好きなネタでもあり、広小路亭の小さく濃密な空間で演じられるとより一層辛さが伝わり大ウケ。やっぱり卑屈な人間を演じたら右に出る者ナシである。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

落語会「 シネマ落語/立川志らく」映画「 ライムライト 」
8月某日  落語会「 志らくのピン~シネマ落語(ライムライト )立川志らく」新文芸坐
■公式HP
■シネマ落語配信HP

8月某日  映画DVD「 ライムライト 」

「ライムライト」無声映画じゃなかった、他の作品と勘違いしていた(苦笑)。
シネマ落語に入る前に「居酒屋」「寝床」「山号寺号」の三席。そして「ライムライト」。だが前の三席も「ライムライト」の話の一部のように設定や登場人物が入り交じり、連続ドラマを観ているような面白さがある。これもシネマ落語の醍醐味。
今までシネマ落語の素材とされる映画を観たことがなかったが、今回の「ライムライト」はどうしても観たくなってしまい借りて観た。

まあ映画と落語は別物で比較するのも変だが、落語の方が余韻を引きずる。映像がない分かもしれないが、じわっとした切なさが響くのだ。
落語を聞いて浮かんだヒロインのイメージが、映画のクレア・ブルームととても近かった。主人公のチャップリンはイメージより若く、映像で観ると二人の関係はちょっと生々しく感じた。私の中のイメージでは、主人公は坂上二朗だったんだがな~(笑)
こうやって比較しながら観るのも面白いものだ。これもシネマ落語の楽しみの一つかもしれない。
 


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歌舞伎「八月納涼歌舞伎」
8月某日 歌舞伎「八月納涼歌舞伎」歌舞伎座
■公式HP

第一部「たのきゅう」
民話(童話?)を、わかぎゑふが戯曲にしての新作。
わかりやすさ、単純明快な可笑しさ、舞台美術の色合い、歌舞伎初心者にはうってつけの演目。構成はちょっと狂言に近いかも。
途中、志村けんや加藤茶、ザ・たっちのネタまで小ネタにして挟み込む。ウケ方が微妙(笑)
新作は戯曲だけにあらず、音楽も外部からの招聘での書き下ろし。そして振り付けも、三津五郎とやはり外部からの招聘のカンパニーでの作。この音楽も振り付けも見事。あくまでも従来の歌舞伎の上に新しさを加えたものになっていた。歌舞伎に勝負を挑んでいるような、串田、野田演出とは違った歌舞伎へのアプローチだった。
こういう演目を小中学生の歌舞伎鑑賞会に持って行けばいいのに。勧進帳や義経千本桜は固いって。

第二部「吉原狐」
毎年納涼歌舞伎の第二部の演目は人情物のいい芝居がかかる。今回の吉原狐も定番的な人情劇。しかし意外にも上演されるのは45年ぶりだそうだ。何で上演されなかったのか不思議である。ちょっと新派の雰囲気を感じる芝居でもある。
福助の吉原芸者はもうハマリ役であろう。三津五郎の抑えた感じも絶品。染五郎は、バカ殿とか道楽息子とか、間の抜けた役をやると絶品なのだが、今回の旗本はもう少しマヌケでも良かったかな~。

第三部「南総里見八犬伝」
子供の頃、テレビの人形劇を夢中になって見ていて、小学校2年の時に中学生向けの小説本を、漢字を飛ばし飛ばし何度も読んだ、思い入れのある話だ。
しかし、この長い話をたった五幕にまとめようとしても無理があると思うのだ。八犬伝であるから八人の八犬士が活躍するのだが、八人中三人が台詞なしじゃあな~。やはり昼夜通し狂言でやってもらわないと。思い入れのある話だけに残念。

今回の納涼歌舞伎は勘三郎が出演していない。たのきゅうの三津五郎、吉原狐の福助、それぞれきっちり中心を担ってのいい舞台だったが、八犬伝はやはり勘三郎が真ん中でどーんと存在感を示してまとまった方が面白そうな気がした。
それに今回は納涼歌舞伎の常連組と、そうでない役者との温度差がちょっとあった感じがした。やはり串田、野田演出を経た役者のはじけ方はちょっと違う感じだ。
まあ勘三郎が出ていないおかげで、チケットも取りやすかったのだが(苦笑)

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テーマ:歌舞伎 - ジャンル:学問・文化・芸術

落語会「SWA クリエィティブツアー」
8月某日 新作落語会「SWA クリエィティブツアー」新宿安田生命ホール
■公式HP

すっかりチケットの発売日を忘れていて、気づいたときには売り切れ(泣)。ヤフオクでなんとか定価でチケットを入手した。せめてこのクラスの大きさの小屋で4公演やってもらわないと、気軽に友達を誘えないよな~。落語を聞いたことのない人間をどんどん誘いたいのだが……。

今回の私的最大ヒットは三遊亭白鳥の根多。今回はくだらない人情話という前フリがあったが、総じていつもそうである(笑)。
夏休みというテーマから、どうして舞台が銀行になるのか、どうして金庫と泥棒で人情話になるのか、もう落語云々ではなく、作家としてその奇才ぶりには呆れる、いやいや感動する。
そして最後はヤリ逃げ、というありえない行動で舞台を降りていった。素晴らしすぎる(笑)。

会場には今回もテレビカメラらしきもで収録されていたが、舞台の放送か映像化の予定でもあるのだろうか。いや~是非ともお願いしたい。SWAはやっぱりCDより映像で楽しまないと。今回の三遊亭白鳥のヤリ逃げなんかは、映像じゃないとバカバカしさがわからんしな~。
次回のSWAは10月に石和温泉。遠いな~、でも神田北陽凱旋記念公演だし観たいな~。それを逃すと来年の秋だそうだ。どうしようかな~。
 
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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

ダンス「真夏の夢LIVE」
8月某日 ダンス「真夏の夢LIVE」セッションハウス 
■出演 / 沖至(トランペット) 藤田佐和子(ピアノ)
斎藤栄治 樋口信子 笠井瑞丈
 上村なおか
 
生演奏とダンスのコラボレーション公演は、ありそうで意外と少ない。ので、かなりの期待を寄せ観劇。
ミュージシャンはパリ在住のフリージャズのトランペッター沖至と、クラシックピアノの藤田佐和子。
前半は二人の演奏と斎藤栄治+樋口信子のダンス。
音とダンスが同じ波に乗れず手探り状態。後半は音がダンスの様子を伺ってしまう感じに。共鳴しきれず「……」な感じ。
後半は演奏に笠井瑞丈+上村なおかのダンス。こちらのセッションは見事。
楽器のスタイル、ダンスのスタイル、そういった枠を逆に曖昧にしたところから、空間の浸食が始まって、新たな空間が出来上がっていくようだった。

それにしてもセッションハウスという小屋は、音がいい。生演奏を聴いたのは初めてだったが、音響機器の機能だけでなく、小屋自体の鳴りも素晴らしい。ダンス専門の小屋にしとくのはもったいないくらいだ。
 
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テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

落語会「談四楼独演会」
8月某日 落語会「談四楼独演会」北沢八幡神社参集殿
桂文字ら 立川三四楼 立川キウイ 立川談四楼 コンタキンテ

終戦記念日でお盆休みの真っ最中、会場は大入り大盛況。相変わらず老若男女が集ういい落語会である。

開催日は終戦記念日である、場所は神社である、時期的にも場所的にも「不謹慎」とされる出し物はある。それさえも寛容に受け入れ笑いと変えてしまうのがこの落語会の素敵なところである。ゲストのコンタキンテ、やってしまいました十八番ネタの「チンチン電車」。最初のネタ「オモナガヒデオ」でしっかり笑わせ、一旦下がって張り型のチ○ポを着け再登場。それをこすりながら車掌コントで爆笑を起こす。そして満員の座敷の会場へ乱入、お客いじり開始。お客さん大ウケ。コンタさん、GOOD JOB!

会場の温度が上がりに上がったところで、談四楼師匠が〆のひと根多で「ぽんぽん唄」。子供の出来ない夫婦が迷子を養女にして育てるという胸にしみる人情噺。いや~迷子ならぬ死にかけた子猫の娘を助けて育て始めてひと月、親が恋しいと鳴かれたらどうしよう、とウルっとなった(苦笑)。

笑って泣いて呑んで、正しい大人の正しい笑いのひとときであった。
 

テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

映画「ゲルマニウムの夜」
8月某日 映画「ゲルマニウムの夜」一角座
■公式HP

「赤目四十八滝心中未遂」同様、荒戸映画事務所制作らしい身を切るような緊張感と緊迫感のある作品。なんか3時間ぐらいの映画を観たような疲労感があった。
雪国の雪解けの時期、閉ざされていた物が開かれていく高揚感と、埃と泥と芽吹きの混沌とした風景が疼きを呼ぶ季節。これは雪国独特の感覚であり、雪国生まれの私にとっても身に覚えのある感覚だった。映し出された風景を見ただけで胸が騒ぐような感じがした。

「思想は理屈ではなく感覚、見ている景色の違いだけだ」と、自分の前にある景色の有り様を問われているような気がした。
賛否分かれるだろうし、生理的にダメな映像という人もいるだろう(私が観た回も途中で帰ったお客もいた)。記憶に貼り付くような作品。私は賛に一票。

単館上映じゃもったいない。全国公開してほしい。
都会の人間より田舎の人間の方が、景色が近すぎて精神的にキツイと思う人は多いかもしれない。都会生まれ都会育ちの人間には、この映画のある部分は確実に伝わらない気がする。そこが伝わらない人はこの作品を「芸術的」とか言っちゃうんだろうな~。

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

映画「 全身と小指」
8月某日  映画「 全身と小指」シネアミューズ
■公式HP

役者も絵もいい。脚本も演出も悪くない。でもな~、何かスクリーンの前に一枚フィルターがかかったようなモヤモヤ感が残る。
たまにこういう作品に出会うのだが、どっかで作り手側の共通言語だけで、仲間内の枠を出ない納得の仕方で出来上がっちゃてる感じがするのだ。好きなテイストの作品だけに残念。
主役の女優・福田明子が良かった。ほぼ初めての演技だそうだ。そして医師役の恵俊彰が適役。キャスターより役者の方が向いてるんじゃないかな~。赤堀雅秋片岡礼子も抜群。ホントに役者はいい作品なんだが。
 
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テーマ:邦画 - ジャンル:映画

落語会「若手新作落語会 せめ達磨」
8月某日 落語会「若手新作落語会 せめ達磨」キッドアイラックアートホール
古今亭駒次 古今亭錦之輔 立川らくB 五明楼玉の輔 林家きく麿 三遊亭天どん
■公式HP

新作落語の発表の会である。ネタ下ろしである。初めて人前でやる話である。今回はの話はみな面白かったが、揃ってサゲで納得できず、残念! 練り上がったところでどう進化しているか聞きたいものだ。中でも開口一番の古今亭駒次のネタは、練ったらかなり面白そう。
ゲストの五明楼玉の輔。長いマクラも短くサクッとまとめた噺も、ツボを得てるというか小気味よく笑わせて頂く。毎回この会のゲストの人選は◎である。次回はついにサラリーマン落語の大家(笑)モロさん登場である。新作やるのかな~。
 
 

テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

映画「 嫌われ松子の一生」
8月某日  映画「 嫌われ松子の一生」新宿コマ東宝
■公式HP

う~~~ん、やっぱり根本的に組み合わせが違っている気がする。このテイストで中島監督が撮るなら柴崎コウで、シリアスに撮るなら中谷美紀を使って市川準監督あたりの組み合わせの方が面白そうだったんだが。たぶん前者の組み合わせなら観ないだろうけれど(苦笑)
中谷美紀のコメデエンヌシーン以外の部分はかなり面白く観れたんだが。
ラストのラスト、ほんの数秒のシーンだが、あそこだけはシビレた。

しかしパンフが豪華だ。これで広告ページなしで700円って凄いぞ。どんだけ映画が儲かる見込みなんだ? それとも出演者のギャラが安いのか!? 確かに豪華なメンツだが、ギャラは安くて済みそうなメンツではある(笑)
メンツで言えば宮藤官九郎が秀逸だった。舞台では観たことがあったがそういえば映像で観るのは初めてかも。

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

落語会「春風亭昇太新作落語会」
8月某日 落語会「春風亭昇太新作落語会 吉田さんのソファー」紀伊國屋サザンシアター
■非公式HP

哀愁とちょっと不思議な異空間を舞台にした新作の会。爆笑を狙いに行くのではなく、じわっと切なく世界を伝えておかしみを誘う感じ。むろん笑いの渦に巻き込まれてはいくのだが。「笑点」では観れない昇太ワールドである。
栗コーダーカルテットというリコーダーやウクレレなどのユニットをゲストに迎え、音楽と噺のコラボレーションで一根多。こういうコラボに照明も加わったらもっと絵が浮き出た噺になるんだがな~。特にちょっと不思議な噺だっただけに余計にそう思った。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

演劇「南国プールの熱い砂」
7月某日 演劇「南国プールの熱い砂」青山円形劇場
■公式HP

知り合いの舞台に出ていたり、知り合いの出ているテレビの脚本を書いていたり、面識はないが何かと名前を聞く桑原裕子率いる劇団「KAKUTA」の芝居を、別の畑で再演するという舞台。

同窓会で掘り起こされる今の思いと、過去の思い。平行していくつもの関係性が、その意味を問うたり問われたりしていく。構成が見事。
20代後半の同級生同士という関係性で言えば、社会の中でのポジショニングがわりとバラバラになっている時期だから、もう少しその辺りでの立場の開きがあったりすると、もっと面白かったのだが。

今までもこの円形劇場でけっこう芝居を観たが、舞台が中心にある円形という構造を、この芝居は一番効果的に利用していたように思えた。
 
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テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

落語会「立川談笑 真打昇進披露落語会」
7月某日 落語会「立川談笑 真打昇進披露落語会」銀座ヤマハホール
■公式HP

「談笑さんの噺は面白い。面白いのは当たり前だが、芸を聞くというある種の敷居の存在を感じない。面白い噺を隣で聞いて爆笑する、とい感覚に近い。それに古典をやっていても登場人物がとても現代人に近く感じる。それも敷居を隠してしまう要因だろう。
そして巧みな言い回しで、きわどーいネタもすっきり聞かせる(笑)。実際相当危ないネタなのだが、なぜかさらっと笑いに変わっている。これは元予備校講師という経歴が成せる技なのか、知的確信犯である。

そして今回のゲストは家元。「二階ぞめき」をたっぷり45分。サゲの一言のリズムに酔う。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い